2011年04月23日

color5の目的と特徴、副次的効果

目的は、既存の五線譜を譜読みしやすくするの一点です。 そのために、以下のことを実現します。

・各臨時記号がどの音符に付与されているか瞬時に判別できるようにする
・実際に響く音の高さと音符の位置関係を一致させる
・指使いの案出を容易にする
・一瞥で多くの情報が読み取れるようにする(単位面積あたりの情報量を増やす)
・超高音部などの加線を減らす
・譜めくりしやすくする

月刊ショパンchopinetude10-11.jpg

color5の仕様・特徴

譜読みをしやすくするという目的を達成するために 既存の五線譜に以下のような改良を施しました:

(1)臨時記号付音符を色で表す: ♯:赤、♯♯:橙、♭:青、♭♭:水色、ナチュラル:黒
 アルベニスやメシアンなど臨時記号が大量に存在する作品の譜読みを容易にします。
(2)大譜表の上下段間隔を音符2つ分とし、同音程は同間隔で表わせるようにする。
 例えばどの高さの8度も音符4.5分の幅で表されます
(3)大譜表(2段譜)の場合、上段=ト音記号、下段=ヘ音記号は固定とする
 (2)(3)により、音の上下関係や音程、手の重なりが視覚的にわかりやすくなる。
(4)加線を最小限とするように、適宜第3段、第4段目の五線譜を追加する
 (4)により、クセナキスやスタンチンスキーなどピアノの音域を広く使う作品でも 譜読みを容易とします。
(5)なるべく自分で譜めくりできるところで改ページする
 オケ譜では当たり前のことをピアノ譜でも実現させます。

いろいろ書きましたが、新しく覚えるべきことは、臨時記号と音符の色との対応のみです。

color5の副次的効果

・情報量が増えるので、ページ数が減らせる(2/3〜1/2)
・ページ数が減らせるので、譜めくりストが不要なように改ページを用意しやすい
・ページ数が減らせるので、エコである
・実際に響く音の高さ・音の密度が表現されているため、聴き手本意の楽譜ともいえます
・音の混雑具合が譜読み時に分かるため、下手に演奏すると音が汚れることを弾き手が早めに気づける

次回は実際の出版譜で実例をご紹介させていただきます。
posted by ふわ at 19:56| Comment(4) | color5の特長
この記事へのコメント
例はショパンのエチュードですね。
三段にしても見易いですね〜。
「黒鍵」の楽譜は、五月の新緑の
ような楽譜になりそうですね(笑)
Posted by わか at 2011年04月23日 20:10
私は色弱で赤と橙の区別がつきにくい時があるから使えないかもな
Posted by at 2011年04月23日 23:12
赤緑系の色覚異常の人は日本人でも男性の数%、白人ではもっと多いそうです。
色覚障害者は従来の楽譜を使えばいいじゃん?ということであればまあそうなのですが、
ちょっと残念ですね。
Posted by at 2011年05月26日 04:09
ご参考までに・・・・
http://www.cudo.jp/index.html
Posted by at 2011年05月26日 04:12
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