

【仕様】
記譜法:color5、指使い:有り無し同梱、サイズ:A3横3ページ2組
新記譜法color5による出版第3弾はバッハの6声フーガ作品です。世界初の運指付楽譜であるだけでなく世界で最も譜読みしやすい楽譜を目指して作成いたしました。DLMARKETでは無料で最初の1頁を公開しておりますのでプリントアウトして譜読みをお試しください。
バッハ「音楽の捧げもの」BWV1079から「6声のリチェルカーレ」(無料立ち読みファイルへ)
この作品は当時(室内楽の)総譜の形で出版されたため、しばらく何で演奏されるかが議論になりました。しかし、バッハによる2段譜(大譜表)で書かれた自筆譜も発見され現在では当時のチェンバロ、クラヴィコード、ジルバーマンピアノ等での演奏が想定されていると結論づけられています。フリードリッヒ大王から「この主題で6声のフーガが演奏できるか?」との問いにバッハが答えた作品である、との逸話も残っております。
今回は底本として新バッハ大全集のベーレンライター版(2000改訂新版)を使用しました。ベーレンライター版には出版された総譜を2段で書き改めたものに加えて、付録としてバッハによる2段譜をそのまま浄書した物も含まれます。二つには数カ所差異がありますが、color5では出版された総譜をバッハの意図として尊重し、前者を採用しました(自筆譜はIMSLPなどで手に入ります)。
ベーレンライター版(やそれ以前の版)では、上下段が離れすぎており、譜読みしづらい問題点がありました。当然右手で取るべき音が左手で取るような位置に記載されていたり、下段にあるのに上段に書かれた音より実は音が高かったりすることがあります。また、同じ理由により同じ主題でも形がデフォルメされ、テーマと気づきにくい場合があります。
color5では上下段を最小限の間隔としているため、それらを解決しております。
また、この作品は6声も有るため、音が密集します。そのため変位記号がどの音に付与しているのか、分りにくくなります。声部進行が見づらいと言ったことも発生します。これらも、変位記号を音符の色そのもので区別し、分りにくいフーガのテーマなどを色線で表すことで解決しました。譜読みミス、テーマの確認漏れが防げると考えております。
なお、「音楽の捧げ物」史上初の運指付楽譜ですが、自分で納得した運指だけを書き込みたいというピアニストもいると思いますので、運指無しの譜面も同梱しました。
運指有り無し譜面共にA3 3頁で譜めくりは1カ所だけ。しかも、唯一片手が空くタイミングに合わせておりますので、譜めくリスト不要です。譜読みからコンサートまで1つの楽譜でお楽しみいただけます。