これは「水の戯れ」が作曲された1901年にローマ大賞という作曲コンクールに出品された弦楽四重奏曲。
これを世界で初めてピアノ演奏譜として出版いたしました。

ラヴェル:フーガ (ローマ大賞コンクールのための、1901年)
ラヴェルの作品なのにラヴェルっぽくないところがおもしろいです。とても爽やかな曲調。ラストも低音増強があり演奏効果も高い。
しかも、フーガの技法が多数散りばめられた逸品。主題の拡大・縮小・反行(裏返し)、複数ストレッタなどが見られます。
『クープランの墓』の「フーガ」以前にこのように完成された作品があることを、ピアノで紹介することが出来ます。
一部同時に押さえられない箇所もありますが、アルペジオでずらして弾けば問題ありません。さほど難しくはないと思います。